飢餓の支援活動で訪れたエチオピアの政府の方が「物や金はいらない。飢餓や貧困は社会の問題であり、社会は人間が作っていくので、人間の内面を変える事が根源解決である。人間の内面を変える事が何よりしてほしい事として、まず、事実から知ってほしい」とお話下さいました。私は人間の内面を根源的に変える事が出来る、いだきしん先生のコンサート開催をエチオピア政府にご提案させて戴きました。人間の内面を変える事が音楽でできるのかという事の証明ができれば開催できると、当時の駐日エチオピア大使よりおっしゃって頂き、私の人生の経験をお話すると共に駐日エチオピア大使はじめ、大使館員全員が東京でのコンサートにご参加下さる事になりました。その時大使が経験された事は、全世界の全ての国の国家元首に配信されました。以下に抜粋を掲載させて戴きます。
「何ヶ月か前、私は東京で行われた斎藤氏の演奏を見て大変喜んだのですが、人類と宇宙とをしっかりと結びつける内なる宇宙エネルギーの表現に大変感動致しました。私は、このダイナミックなエネルギーは、完全に表現された時、あらゆるこの世的な境界、民族、宗教、政治的な境界を越えるだろうと確信しました。」2001年11月10日エチオピア首都アディスアベバにての「天命」コンサートを開催することが決まり、コンサートに向けてエチオピア全土を旅している時、その日は偶然にも私の誕生日でありました。満点の星輝く空の下、コーヒービジネスの依頼を受けました。飢餓や貧困で苦しむエチオピアは、コーヒーの産地でありました。それもコーヒー発祥の地でもありました。コーヒーは元々薬とし飲まれ、今でも薬とし飲まれています。「体に良いものを良いままに、美味しいものを美味しいままに伝えて頂ければありがたい」との依頼を受け、喜び引き受けさせて戴きました。コーヒービジネスの始まりです。
2001年11月10日「天命」コンサートは聴衆11万人、世界各国に衛星放送にて同時中継、インターネットにて全世界同時配信し大成功と終わりました。「常に不安、恐怖、不満がある内面が愛に満たされた。愛からは良いものを作り、良い仕事を作っていける。何よりの自立の支援」と政府発表とし、お礼と感謝のメッセージを頂きました。コーヒービジネスは愛から生まれたビジネスです。
コンサート後に駐日エチオピア大使館にて沢山のコーヒー豆のサンプルを並べられ、どのコーヒーを輸入するかと尋ねられました。見た目にはどれも美しく立派であり、良質である事は、わかります。とても迷ってしまい私は目を閉じ、心澄ましました。するとあるコーヒーが「私をよろしくね」と挨拶をしてきたのです。私は目を開け、「このコーヒーにします」と指差しました。大使館員の人が目を見開き驚き、「さすが高麗さん」と歓喜の声が上がりました。コーヒー発祥の地カファ地方の100%の野生のコーヒーだったからです。自然環境を破壊せず、発見当時から薬とし飲まれ続けている大変貴重なコーヒー豆「リム」を選ばせて戴きました。そして大使館員のお勧めにより最上質の豆、「ヤルガッチャフェ」の輸入が決まりました。