エチオピア・マティブ氏より

グジコーヒーについて

エチオピア南部は他の地域とは全く地形が異なり、その土地特有の植物が育つ地域があります。他とは大きく異なる環境で育つコーヒーの木からは、南部特有の甘さと香りを放つ特別なコーヒーを味わえます。同様に、他とは異なるコーヒーの伝統やコーヒーセレモニーの文化があります。ここでは、ヤルガッチャフェ、シダモ、グジ、ボレナなどの名の知られたコーヒーは、木の違い、味の違いは、育った環境により異なることが顕著に見分けられます。

私たちがご紹介させて戴きますグジコーヒーは、標高2200m のハンベラ& ウラガ山脈にて生産されています。深い森がコーヒーの木のために日陰をつくり、年間1200mm の雨が降ります。グジ・グレード1のコーヒーには、フルーツの風味、鮮やかな酸味、そして絹のような滑らかさなど、多くの特徴があります。ハチミツや木の実、ベリーのような風味が残る事でよく知られています。

グジコーヒー栽培エリアでは、ウォッシュドコーヒーとノンウォッシュドコーヒーの両方を生産しています。
当初はナチュラルコーヒーが主流でしたが、近年は人気の高いウォッシュドコーヒーも輸出されています。
最近では、コーヒーの産地や、コーヒーの搾り場にちなんでコーヒーに名前を付けるのが流行っています。
現在では、ハンベラグジ、ウラガグジ、セルカグジなどがよく見られます。

コーヒーは主に産地で識別されます。以前は西部にJIMMA、LEKEMPT、GIMBI、LIMU のような主要なエリ
アがありました。そして、南と南東では、YIRGA CHEFF、GUJI、SIDAMO、WOLAYITA、HARAR がありました。今日では、私たちはコーヒーが実際に生産され加工される場所により近い土地の名前をつけています。そのため、ハンベル、ウラガ、ケルカ、オドシャキソ、ゲラ、ベンサ、コチェレ、ベンチ、その他あまり知られていない地域の名前のコーヒーが見受けられるようになりました。

コーヒーは、国内生産量の95% を占める栽培植物として、小規模農家によって生産されています。私たちの栽培量は2%以下ですが、栽培量は伸びており、より近代的で商業化された方法で生産されています。生産量が約2〜3% のセミフォレストコーヒーと、商業的には販売されていないごく僅かな野生種のコーヒーがあります。